医療分野においても減量指導に使用可能な
ミニマム、エッセンシャルな必須栄養調合食品
フォーミュラ食とは、エネルギー源である糖質・脂質を極力少なくする一方、必要十分量のたんぱく質・ビタミン・ミネラルを含む規定食です。
私たちは、フォーミュラ食をこのように考えております。
フォーミュラ食品のマイクロダイエットの場合、以下のような栄養成分表となります。(2024年5月末現在)
商品名 | マイクロダイエット |
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販売元 | サニーヘルス株式会社 |
内容量 (ドリンク) |
50〜53g |
仕上がり量 (ドリンク) |
400〜450cc程度 |
使用方法 | 1日3回の食事のうち、1〜2回お食事と置き替えて使用 |
種類 | ドリンク7、シリアル2、リゾット2、パスタ2(合計13種類) ※他に年に5種類程、季節限定味有 |
マイクロダイエットは、低カロリーで体に必要な栄養素を十分に摂取する「VLCD(Very Low Calorie Diet)理論」に基づいて開発された製品です。
1930年代に米国の医師数人によって発案された、「1日の摂取カロリーを400〜600kcalに抑える方法」が最初の低カロリーダイエットです。もっとも、当時はビタミンやミネラルのいくつかがまだ発見されておらず、栄養学的には不完全なものでした。さらに、50年代に入ると「完全断食」という考え方が誕生しましたが、危険すぎるとして禁止。その後、米国とフランスで開発された「液体たんぱく」による減量方法は、炭水化物をまったく摂取しないという極端なもので、死亡者も出たことが記録されています。
こうした失敗の歴史を経ながら、欧米の医学会では安全な減量方法について研究を進めていきました。その結果、「健康維持に必要な栄養素を満たしていれば摂取カロリーは低く抑えられる」というVLCD(Very Low Calorie Diet)理論が確率されました。
VLCD理論に基づく食事療法を行うためには、筋肉等の体たんぱくの崩壊を防ぐ良質なたんぱく質、体脂肪分解に伴うケトン体の過剰生成を防ぐ最少量の糖質、各種ビタミン・ミネラル類を補給できる低カロリー食品が必要になります。マイクロダイエットは、こうした要件を満たす食事代替食品として英国サリー大学・栄養学博士のジャクリーヌ・ストゥーディ氏らによって開発され、1983年に英国ユニバイト社により商品化されました。日本での販売は89年にスタート。以後、有効性と安全に関するさまざまなエビデンスを蓄積し、2006年現在では全国約500施設の医療機関で採用されるに至っています。
マイクロダイエットの使用実績をもとに、ドリンクとクッキーを組み合わせた医療機関向けの「マイクロ-S」が、特別用途食品の“成人肥満症食調製用組合わせ食品”として2005年11月に厚生労働省の許可を受けました。※1
2006年9月にオーストラリア・シドニーで開催された「第10回国際肥満学会世界大会」において、マイクロダイエット(ドリンク+クッキー=240kcal試験食)の臨床試験結果が発表されました。これは、マイクロダイエットによる減量がもたらす影響を日・米・豪3極で評価しようとする多施設共同試験で、日本からは千葉大学をはじめ11施設が参加しました。
千葉大学医学部附属病院(齋藤康)、東邦大学医療センター佐倉病院(白井厚治)、日本医科大学付属病院(及川眞一)、帝京大学医学部附属病院(寺本民生)、筑波大学附属病院(山田信博)、自治医科大学附属病院(石橋俊)、東京慈恵会医科大学附属柏病院(多田紀夫)、東京逓信病院(宮崎滋)、埼玉医科大学病院(井上郁夫)、下都賀総合病院(村野俊一)、京都医療センター(坂根直樹、佐藤哲子)、International Diabetes Institute(Paul Zimmet)、Pennington Biomedical Research Center(Claude Bouchard)
※1. 平成21年度特別用途食品制度改正により、現在は対象外となっており、「マイクローS」は販売終了しております。
夕食または昼食を食事のかわりとして置き替えます。
「マイクロダイエット」を使用しているときは、通常よりもたくさんの水を飲んでください。1日2リットル以上がおすすめです。
低カロリーで満足感のある食事をするために、通常食メニューに食物繊維を多く含む食品を取り入れましょう。食物繊維は食事量の減少で悪くなった便通を良くするうえでも役立ちます。
外食は普段あまり口にしない食品を摂るチャンス!
カロリーやバランスを考えながらいろいろな種類の食品を少しずつ食べましょう。