フォーミュラ食とは

フォーミュラ食とは

医療分野においても減量指導に使用可能な
ミニマム、エッセンシャルな必須栄養調合食品

フォーミュラ食とは、エネルギー源である糖質・脂質を極力少なくする一方、必要十分量のたんぱく質・ビタミン・ミネラルを含む規定食です。

フォーミュラ食の概念

私たちは、フォーミュラ食をこのように考えております。

  1. フォーミュラ食1食が200Kcal以下で、蛋白質を20g以上含み、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を必要量含む、必須栄養調合食品であること。
  2. 1食が厚生労働省の示している「日本人の食事摂取基準」の1日の成人の摂取量の1/3量を満たしているもの。
  3. 医療分野では、疾患者にも使用されるものなので安全性、有効性データがあるもの。(※姉妹品のMICRO-Sは唯一平成17年11月に健康増進法に基づき厚生労働省の特別用途食品、「成人肥満症食調整組み合わせ食品の表示許可を取得した実績を持ちます。-当該表示許可の所轄部署が消費者庁に移管された為、現在は上市しておりません。)
  4. 国内外の医療分野で研究に耐えうるエビデンスデータとして、査読付き多施設での使用経験の英文論文があるもの。
  5. 多くの医師が認めるもの。(医学関連分野の学会が認めるもの。)

フォーミュラ食の栄養成分

フォーミュラ食品のマイクロダイエットの場合、以下のような栄養成分表となります。(2024年5月末現在)

商品名 マイクロダイエット
販売元 サニーヘルス株式会社
内容量
(ドリンク)
50〜53g
仕上がり量
(ドリンク)
400〜450cc程度
使用方法 1日3回の食事のうち、1〜2回お食事と置き替えて使用
種類 ドリンク7、シリアル2、リゾット2、パスタ2(合計13種類)
※他に年に5種類程、季節限定味有

原料表示、栄養成分表資料(PDF)

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開発の経緯

マイクロダイエットは、低カロリーで体に必要な栄養素を十分に摂取する「VLCD(Very Low Calorie Diet)理論」に基づいて開発された製品です。

1930〜50年代:黎明期には死亡者も

1930年代に米国の医師数人によって発案された、「1日の摂取カロリーを400〜600kcalに抑える方法」が最初の低カロリーダイエットです。もっとも、当時はビタミンやミネラルのいくつかがまだ発見されておらず、栄養学的には不完全なものでした。さらに、50年代に入ると「完全断食」という考え方が誕生しましたが、危険すぎるとして禁止。その後、米国とフランスで開発された「液体たんぱく」による減量方法は、炭水化物をまったく摂取しないという極端なもので、死亡者も出たことが記録されています。

1970年代:VLCD理論の確立

こうした失敗の歴史を経ながら、欧米の医学会では安全な減量方法について研究を進めていきました。その結果、「健康維持に必要な栄養素を満たしていれば摂取カロリーは低く抑えられる」というVLCD(Very Low Calorie Diet)理論が確率されました。

ジャクリーヌ・ストゥーディ氏

1983年:英国で「マイクロダイエット」が商品化

VLCD理論に基づく食事療法を行うためには、筋肉等の体たんぱくの崩壊を防ぐ良質なたんぱく質、体脂肪分解に伴うケトン体の過剰生成を防ぐ最少量の糖質、各種ビタミン・ミネラル類を補給できる低カロリー食品が必要になります。マイクロダイエットは、こうした要件を満たす食事代替食品として英国サリー大学・栄養学博士のジャクリーヌ・ストゥーディ氏らによって開発され、1983年に英国ユニバイト社により商品化されました。日本での販売は89年にスタート。以後、有効性と安全に関するさまざまなエビデンスを蓄積し、2006年現在では全国約500施設の医療機関で採用されるに至っています。

厚生労働省許可 病者用食品 成人肥満症調製用組合わせ食品

2005年:「マイクロ-S」が厚労省許可の特別用途食品に

マイクロダイエットの使用実績をもとに、ドリンクとクッキーを組み合わせた医療機関向けの「マイクロ-S」が、特別用途食品の“成人肥満症食調製用組合わせ食品”として2005年11月に厚生労働省の許可を受けました。※1

2006年:国際肥満学会でエビデンス発表へ

2006年9月にオーストラリア・シドニーで開催された「第10回国際肥満学会世界大会」において、マイクロダイエット(ドリンク+クッキー=240kcal試験食)の臨床試験結果が発表されました。これは、マイクロダイエットによる減量がもたらす影響を日・米・豪3極で評価しようとする多施設共同試験で、日本からは千葉大学をはじめ11施設が参加しました。

会場となったシドニー・コンベンションセンター

参加施設(代表者)

千葉大学医学部附属病院(齋藤康)、東邦大学医療センター佐倉病院(白井厚治)、日本医科大学付属病院(及川眞一)、帝京大学医学部附属病院(寺本民生)、筑波大学附属病院(山田信博)、自治医科大学附属病院(石橋俊)、東京慈恵会医科大学附属柏病院(多田紀夫)、東京逓信病院(宮崎滋)、埼玉医科大学病院(井上郁夫)、下都賀総合病院(村野俊一)、京都医療センター(坂根直樹、佐藤哲子)、International Diabetes Institute(Paul Zimmet)、Pennington Biomedical Research Center(Claude Bouchard)

※1. 平成21年度特別用途食品制度改正により、現在は対象外となっており、「マイクローS」は販売終了しております。

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マイクロダイエットの使用方法について

1位:朝と昼は通常食、夜はマイクロダイエット 2位:朝と夜は通常食、昼はマイクロダイエット

夕食または昼食を食事のかわりとして置き替えます。

  • ※1日1食朝食をマイクロダイエットに替えるパターンは「体型キープ」や「栄養補給」を目的とした場合とお考えください。
  • ※家庭でのマイクロダイエットのご使用は1日2食までとしてください。

水分をたっぷり摂りましょう

水の働き

「マイクロダイエット」を使用しているときは、通常よりもたくさんの水を飲んでください。1日2リットル以上がおすすめです。

  • ※ジュースやコーラなどの清涼飲料水は糖分が多いのでノンカロリーの飲み物でとりましょう。
  • ※アルコールはこの水分量に含みません。

食物繊維を摂りましょう

食物繊維の働き

低カロリーで満足感のある食事をするために、通常食メニューに食物繊維を多く含む食品を取り入れましょう。食物繊維は食事量の減少で悪くなった便通を良くするうえでも役立ちます。

外食するときは、メニューに注意しましょう

外食は普段あまり口にしない食品を摂るチャンス!
カロリーやバランスを考えながらいろいろな種類の食品を少しずつ食べましょう。

  • ※マイクロダイエットには吸収阻害作用のある成分などは入っていませんので通常の食事を食べ過ぎてしまうと減量成果が出にくくなってしまいます。
    マイクロダイエット以外の食事でカロリーオーバーにならないように気をつけましょう。

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マイクロダイエット使用上の注意

  • マイクロダイエットには防腐剤は入っていないので作り置きは出来ません。食べるタイミングで作ってください。
  • 一気飲みしてしまうと、胃に負担をかけてしまう場合があります。ゆっくり飲んでください
  • 1袋に1食分の栄養素がバランスよく入っています。1回の食事で1袋を摂ってください。
  • はじめて3〜6日位は空腹感がある方もいますが、次第に少ない食事量に慣れてきます。
  • どうしても空腹が我慢できないときは、野菜・海藻・きのこ類など、食物繊維が多く低カロリーの食材を選んでください。その際は調味料や調理法で高カロリーにならないようにご注意ください。
  • 1日の食事をすべてマイクロダイエットに置き換えるのは入院施設で医師の管理の下行うことが原則です。それ以外で行うときは1日2食までとしてください。
  • マイクロダイエットを止めてから急に以前の食事量に戻してしまうとリバウンドにつながる可能性があります。少ない量から少しずつ適正量まで増やしていきましょう。
MDのエビデンス

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